今回はあえかさん推薦のこちらの本にて

叱らない子育て: アドラーが教える親子の関係が子どもを勇気づける!だからやる気が育つ!
- 作者: 岸見一郎
- 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
- 発売日: 2015/02/10
- メディア: 単行本
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読書会に参加します…!
アドラーとは?著者の岸見一郎さんとは?
著者の岸見一郎さんは、多分日本で最も長くアドラー心理学を学んできた現役の一人だと思います。有名な本では「嫌われる勇気」があります。
私は、嫌われる勇気を読んで以来、岸見一郎さんにハマり
特に岸見一郎さんがガッツリアドラーについて書いたと思われる
こちらの本も熟読しました。↓

アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために (ベスト新書)
- 作者: 岸見一郎
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 1999/09/01
- メディア: 新書
- 購入: 12人 クリック: 100回
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だがしかし、
さっぱりわからない(´っ・ω・)っ
いや、わかりはするんですけど、
何度も何度も繰り返し読まないと頭に入ってこない、それがアドラー心理学の第一印象でした。
これは岸見さんのせいなのかアドラーのせいなのかはわからないんですが
「断定しない」
「言い切らない」
「極端でない」
「こうしなきゃダメだ、と言わない」
とにかく、本自体が、指導的でないがために、わかりにくかった部分も多かったのです。
「叱らない子育て」はとても分かりやすかった。
けれど、今回あえかさんが紹介してくださった
叱らない子育て: アドラーが教える親子の関係が子どもを勇気づける!だからやる気が育つ!
は、カナリカナリ分かりやすかったんです。
今までモヤモヤっと理解していたことが、スコーン!と頭に入ってきました。
もし「アドラーって何?いまいち分からん」って思っている方がいましたら
嫌われる勇気より、アドラー入門より、この「叱らない子育て」がオススメ…!!!
可愛い挿絵や、
まとめがあるので、1メッセージごと
頭に入ってきやすいんですね。
今回岸見さんプチファンとして思ったことは
「岸見さんに足りないのは、まとめ力だ!」と。(どんな上から目線ww)
いつも「で、結局どうすればいいの?」
とモヤっとしていた部分を、こちらの本は、この↑写真でいう「まとめ」のおかげでスッキリと頭に入れることができました。
私の育児観、総まとめがここにあった。
読んでいるときに不思議な感覚になりました。
それは、なぜか「答え合わせしながら読んでいる」感覚になったんです。
前述した通り、私はアドラー心理学にハマった時期が過去にあり。
何度も何度も岸見さんの「アドラー心理学入門」を読んだせいか
自分の中に、アドラー心理学が染み付いていることを、読み進めていく中で強く実感しました。
もっとも自分の育児観とリンクした部分はこちら↓
叱る代わりに「どうすればよかったのか」を教えるということ。
息子のパンくんが生まれてから、
私が、意識的に頻繁にイメージする世界があります。
それは、未知の国、未確認巨大生物たちの世界に
私マキロひとり、ぽーんと送りこまれる、というもの笑
絵が雑すぎるwwwww
言葉も慣習も、誰が味方かも分からない世界。
みんな自分よりデカくて怖い。
そんな中で、一人だけ自分のことをよく見てくれる怪物がいる。
とりあえず、その怪物の傍にいれば安心な気がする。
その怪物を頼りに、この世界を生きていくんだと決心する、
そんなイメージ。
(どんなイメージww笑)
叱られると「叱られたこと」に気持ちがいってしまう
そんなイメージの中でシミュレーションしていたことは
「知らないことの多い世界で、イキナリ叱られると、抵抗してしまう」ということ。
人間界では、普通に水は飲んでいいから、水を飲もうとしたら
親しくしてくれていた怪物から
すんごい剣幕で「ダメ!!!何してんの!!!!」と叱られる。
こちとら( ゚д゚)ポカーンだし「え!?なんで!!どうして」と泣きたくなる。
飲みたかったから飲もうとしただけなのに…!!
言葉が上手く通じないから、泣くしかない。
でも飲みたいもんは飲みたい、喉カラカラだし。
意地でも飲もうとする。
「なんで叱られたんだ!?」とその行為の方ばかりに気持ちがいってしまい
「では、どうすればよかったのか」という一番大事な学びが出来ない。
この未確認巨大生物の世界のイメージwは
これまでの育児の中で何度も私にヒントをくれたように思います。
それを「叱らない子育て」では
叱られるだけでは、どうするのが適切なことなのかわからないということがあります。
それがわからなければ、行動を改善できません。 (p66)
と言っています。
「叱らない」は野放しにすることではない
でもね、やっぱり岸見さんに言いたい!!!
タイトルが悪いよーーーーー!!!!
代わりのタイトルが思いつかないけど
タイトルが誤解を生んでいるよ―――!!!!
たとえば、大ヒットした
も、しっかりしっかり読むと、
アドラーが言いたいのは「嫌われる勇気」ではなく「普通であることの勇気」を持て、ということだと分かります。
頑張って頑張って何者にならなくてもいいんだよ、
(逆に)悪いことをして注目を引かなくてもいいんだよ
と。
それは今回の課題図書でも述べていて。
アドラーは「普通であることの勇気」という言葉を使います。これは平凡であれという意味でなく、よくなることも悪くなることも必要ではない、あるがままの自分でいいのだと思える勇気を持つということです。(p130)
「叱らない子育て」
これに関しても、
この言葉だけ聞くと、普通は「叱ることだって大事だよ」
「野放しにしてたら社会に適応できなくなって本人が困るよ」と思う。
でも「叱ることだって大事だよ」と思う人も
裏には愛があり、
- ダメなことはダメと教えた方が良い
- その方がその子の将来のためになる
- 知らないから叱って教えるべきなのだ
という、「知らないことは教える」というベースがある。
これは岸見さんもアドラーも一緒。
叱らない子育ては、「HOW」を伝える子育て。
「叱らない子育て」と言うよりは
「HOW、WHYを伝える子育て」と私は思いました。
HOW「どうすれば良いか、どうやったら良いか」
WHY「なぜダメなのか、なぜ良いのか」
頭ごなしに「ダメ!なにやってんの!」と言われるより
「あ、この世界の水は、飲むと危険だよ」(Why)
「水じゃなくて、そこの○○を汲んで飲めば良いよ」(How)と
淡々と教えてもらったほうが
「どうすれば良いのか」を理解しやすい。頭に入りやすい。
「ただ知らないだけで、相手は対等である」
子どもは未熟なだけで、私たちより「下」ではないし
「叱る」とか「育てる」とかそういうニュアンスよりは
息子のパンくんが「まだ知らないこと」を伝えていくような子育てをしたいなぁ、と思いました。
自分に置き換えて。
実は、アドラー心理学で救われたのは私自身でした。
本書では「ほめない」を推奨しているのですが
これも「ほめることは悪」と言っているのではなく
「子どもをコントロールしようとしてほめることは良くない」としているだけなんです。
この「コントロールしようとしてホメる」というのを
知らず知らず、私たち自身、これまでの人生で受けてきたように思います。
職場で「マキロさんは、いつもクレーム対応、率先してやってくれてエライわね」と改まって言われたら、その人の前ではこれからも、自分が率先してクレーム対応しないといけないような気分になる。
これは一見、受け手の問題に感じる
けれど、
同じ内容でも
「あー!!!あの人の対応マキロさんにやってもらって本当助かった!私あの人苦手でさー!」と
【本気のありがとう】を思いがけずくらって、
「やってよかった!」「うれしい」と心が温かくなったこともあります。
本気の「ありがとう」や
本気の驚きの「すごーーーー!!!」は
やっぱり目に見えないエネルギーで、「決してコントロールしてるのではない、肯定」を感じ、「人のために何かできた」という貢献感、自尊感情をもたらしてくれるように思います。
アドラーを学んでそれを知ってからは
何か褒められても
「この人は『これからもそうであってね、もっとやってね』のメッセージを含めているかもしれないけど、私はそのまま受け止めなくても良い、私は私のままでいい」
と思えることができました。
前職に関しては、
褒められるほど褒められるほど苦しかった私。
アドラー心理学に出会ったことで救われた部分は大きいです。
自分を好きになってほしい理由はもう一つあります。
自分に価値があり、自分のことが好きだと思える時にだけ「課題」に取り組む勇気を持てるからです。
自分に価値がある。
自分はこのままでいい、ありのままでいい。
息子のパンくんが、そう強く思って人生を歩んでもらえたら、いいなぁ!
アドラーファンな私が
とてもオススメしたい、アドラー入門の良書でした。あえかさん推薦ありがとう…!

叱らない子育て: アドラーが教える親子の関係が子どもを勇気づける!だからやる気が育つ!
- 作者: 岸見一郎
- 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
- 発売日: 2015/02/10
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