息子のパンくん(3歳2ヶ月)を田舎の実家に預かってもらい
夫婦+兄弟で、イタリアに7日間行ってきました。
なかなかブログに書きにくい、バッシングくらいそうな行動。
書かないつもりでしたが
- まだ小さい3歳児を、7日間も預けて大丈夫なのか?
- 実家の両親の反応や、周りからの言葉
- 葛藤から決行までの自分の気持ち
等を当記事で記録しておこうと思います。
- 子どもを親に預けて海外旅行。日程と行き先、メンバー。
- 当然迷いもある中、旅行を決めた理由
- 親の反応、義理の両親の反応、周りの反応
- 子どもをイタリアに連れて行く選択肢は皆無だった。
- 3日前からの「言い聞かせ」。おもちゃの大量発送。
- 旅行中の息子パンくんの様子。
- 帰国後の様子=ワガママ&泣き虫になった。
- 親にも子どもにも迷惑をかけたけど、それでも行って良かった。
- おわりに
- 追記:格安航空券は断然エアトリがオススメ。
子どもを親に預けて海外旅行。日程と行き先、メンバー。
月曜日に出発し、翌週月曜日に帰国
という、まる一週間の個人旅行でした。
行った国はイタリア、のベネチア(2泊)・フィレンツェ(2泊)・ミラノ(1泊)。
メンバーは、
私・夫・私の弟・夫の妹と弟の5人。
夫婦と、お互いの兄弟を連れた【拡大兄弟旅行】が今回の旅行でした。
航空券は格安航空券をエアトリ で。海外旅行は、我が家は絶対エアトリ (元ディーエヌエートラベル)を利用しています。格安航空券が個人でも簡単に取れて、座席指定等もスムーズだからです。
当然迷いもある中、旅行を決めた理由
- 兄弟同士、仲が良かった。(私も弟と仲が良いし、夫の3兄弟も仲良し、また私と義妹の関係もカナリ仲良しでした。)
- 義妹が今年結婚。弟は来年就職、義弟も再来年就職、私も来年には、第2子が欲しい。『いつか兄弟5人で旅行に行きたいね』と言いつつ「行けるチャンスって、それぞれの子どもが大きくなってから or むしろ今年しか無くない???」ということに気づく。
- 息子パンくんの気質。(遠方なのに、じいじばあばに懐いている。ちゃんと言い聞かせればわかってくれる。手を付けられないくらい泣いたことが皆無。「お母さんじゃなきゃダメ」が少ない。)
- 親が寛容。(本当に、今回の旅行のことで一生頭が上がらなくなりました。快く預かってくれる両親がいなければ、上記3点の理由があろうが絶対に出来なかった旅行。)
- 心置きなく、第2子出産に向き合いたかった。(自分でも強欲だなと思うけれど、人生においてやりたいことの1つが、夫婦でイタリアに行くことだった。ずっと「老後で良い」と思っていたけれど、今回の旅行が終わって、『第2子育児前にやりたいことを、全部やりきった感』があった。)
親の反応、義理の両親の反応、周りの反応
自分の両親の反応
「息子を預けてイタリア旅行に行きたい」は、寛容な両親とわかりつつも、とても言い出しにくかったです。
まぁ、普通じゃないですよね。
「海外旅行 親に預けて」
「海外旅行 夫婦 3歳 預ける 一緒に」
「1週間 子ども 預ける」
とかめちゃめちゃめちゃめちゃググりました。
出てくる記事は同じ記事だったり、知恵袋だったり。圧倒的に「実体験記事」が少ない。
これは預けて旅行に行く人が圧倒的に少ないのか?
それともそれなりにいるけれど、記事化する人が少ないのか?
(どちらもあると思いますが)
逆に「小さい子どもを預けて海外旅行に行くとか有り得ないでしょ」という内容も多く、自分の実感としても世間的にも
「子どもを預けて海外旅行」が良しとされないことはわかっていたので
言いにくかったです。
親からは
- (預けるという選択に対する)すごいね
- 行っておいで
- 私たちは構わないけれど、パンくんがどうかね
- 預かることは大歓迎だけれど、不安がないわけではない
という言葉をもらいつつ、全面的に
義理の両親の反応
今回の拡大兄弟旅行。
毎年、義実家に帰っていた期間に決行となったため
義理の両親からしてみたら
- 息子夫婦が、普通はしないであろう「子ども預けて海外旅行」を決行する
- 息子夫婦はおろか、子ども全員が夏に帰省してこない
- 孫にも会えない、墓参りも全員で行けない
- 怖い怖い「姑にとっての姑」への説明をどうするか
など、デメリットの方が遥かに多いため
きっと思うところはいろいろあったと思います。
陰でどう思っているかはわからないけれど、
直接的には旅行を肯定してもらい、「息子三兄弟が、喧嘩したり迷惑かけると思うけど、マキロさんよろしくね。」と言っていただきました。
もはや自慢でしかないけれど
私は、自分の両親と、義理の両親に恵まれすぎていると思う。ありがたいです。
喧嘩もトラブルもスリも無く、穏やかな旅行でした。ミラノのドゥオーモ。
周りの反応は肯定的。けれど口をそろえて「子ども連れてかないの?」
夏休みの予定を聞かれることが多いので
友人等にも旅行の話はしたのですが
ここは友人。単純に「イタリア旅行、めっちゃ羨ましい!!!」と言ってもらったり、
「夫側の兄弟も含めて旅行とか、仲良すぎない??」とか
そこへの驚きの方が多く、
「子ども預けてく」ことに対しては何も言われませんでした。
子持ちの友達が少ないからかな。
子ども持って初めて
「子どもと離れる」ことがたとえ数時間だろうと一大イベントとなることを知るもんね。
ただ、たくさんの人から言われたのは
「パンくん連れて行けばいいのに。(思い出になるし)」
ということ。
子どもをイタリアに連れて行く選択肢は皆無だった。
と2度失敗しているので
無理して海外に3歳児を連れて行くことは
3歳児にとってほぼデメリットでしかないことを実感していました。
(親の私としては、一緒にグアムや沖縄の海を見れたこと、一緒に過ごせたことが楽しかった。)
乳児・幼児にとっては、家や近所で、親とゆっくり過ごすことが一番「安心・楽しい」のは確実であり、
長期旅行に連れて行くことは親のエゴ。
もちろん、子ども預けて海外旅行なんてもっともっとエゴなんだけど
どっちのエゴをとるかといったら
実家でじいじばあばと過ごすほうが100%安全だし
今回の旅は、ずっと行きたいと思っていたイタリア。
イタリアと言えば、とにかく歩く、歩く、歩く、歩く。
治安も(超安全日本に比べたら)良くはない。
そしてめちゃめちゃ暑かったので
行った後も、「子どもも連れてこればよかった」とは一度も思いませんでした。
3日前からの「言い聞かせ」。おもちゃの大量発送。
長いお仕事に行ってくるよ
「明日」は未来
「昨日」は過去
ということはバッチリ分かってきた3歳2ヶ月のパンくん。
けれど「1週間後」などはまだチンプンカンプンなので
言い聞かせは出国3日前の夜から始めました。
- 1週間離れ離れになること
- そのあいだはじいじばあばの家で過ごすこと
を上手く説明できるか、珍しく自信のなかった私ですが
私「パンくん、あのね、お母さん、今度、ながーーいお仕事にいくの」
子「おとうさんは?」
私「お父さんも長ーいお仕事があるの」
子「パンくんは?」
私「だからその間、パンくんは新幹線乗って、じいじばあばの家ですごすの」
と伝えると
1度うわぁーーーんと泣き、
「お父さんとがいい!!(怒)お父さんとお留守番する!!」と言いました。
私が不在の時には、夫がパンくんを見てくれているため、いつものそれとは異なることがわかったのか、いつもと違うことが気に入らないのか、一度「いやだ」と泣きました。
ただ1度泣くと
その次の日も
出国前日も、
「パンくんは、じいじばあばんちだよね!」
「新幹線でいくんだよね!」
と確かめるように私に確認してきました。
おりこうさんすぎて、逆に罪悪感に苛まれながら
その日を迎えたのですが、
東京まで迎えに来てくれたじいじと、元気に列車に乗り込む様子を見て、「ここまできたのだから、何が何でも一生分楽しむぞ」と旅立つことができました。
おもちゃの大量発送。梱包は一緒にやるのがポイント
プラレール大好きっこのパンくんなので
家にあるプラレールのほとんどを実家へ送りました。
後から気づいたのですが、このとき
子どもと一緒にダンボールへ詰める
ことが最高に大切だということに気づきました。
詰めているときに
- 何を持って行くか自分で決める(自分で選ぶことで実家で「~がない!なんでなんで」となることを防ぐ)
- ダンボールへ入れて送ったことを認識する(自宅から、おもちゃが無くなったわけではないことを知る)
- じいじばあばの家に行く心構えができる
ダンボールに詰めて発送したことを忘れて
「終点の駅は?」とオモチャアイテムを聞かれた時も
「今宅急便屋さん持って行ってくれているよ、じいじばあばんちに行けばちゃんとあるよ」と伝えれば納得してくれました。
週半ばで届くように日付指定して、Amazonで追加砲も予約。
これ、安いのにドハマりしていたようです。
旅行中の息子パンくんの様子。
私の父のLINEから。笑
【パンくん、一週間の朝のまとめ】
(1日目火曜日)
朝、起きてきたので「おはよ」と声をかけると、突然地団太を踏んで「お母さんがいいー」とギャン泣き。落ち着けるのに時間がかかる。(2日目水曜日)
ジジが台所の土間でミョウガの仕分けをしていて、ふと気づくと起きてきたパンくんが立ったままテレビに目を向けていた。
「おはよ」と声をかけると走って寝室に戻る。以後15分以上戻ってこない。
ウサギの世話をしながら様子をうかがうと何かブツブツ言っているのでよく聞いたら、
「お母さんがいい」「お母さんがいい」「お母さんがいい」
と呪文のように言っていた。(3日目、木曜日)
ウサギの世話をしていると、「ウェーン」というので、見えないところから声をかけると黙って出てきた。
(4日目金曜日)
何も言わず、普通に起きてきた。
(5日目土曜日)
何も言わず、普通に起きてきた。(6日目日曜日)
何も言わず、普通に起きてきた。
初日から、「お母さん」にまつわる発言は朝のみ。
これはパンくんの気質と、言い聞かせの効果と、
何より、じいじばあばが本当によく面倒見てくれたからだと思います。
滞在中は、
花火をやったり
科学館に連れて行ってもらったり
いろんな経験をしたようです。
帰国後の様子=ワガママ&泣き虫になった。
帰国後、初めての対面は忘れられない
旅行終盤になるとパンくんが恋しくて恋しくてたまらなかった私。
パンくんが帰ってくる列車の到着時間と、私の帰宅時間が同じだったため、駅構内で待ち合わせ。
じいじと手をつなぎながら、人波を見つめるパンくんに「パンくん!」と話し掛けたときの、何とも言えない笑顔はずっと忘れない気がします。
ずっと抱っこで家まで帰り
なぜか照れてるモジモジパンくんは
○○したんだよ、といろいろ教えてくれました。
翌日と、翌々日がひどかった
じいじや弟が帰って、私と2人きりになってから
パンくんのワガママがヒートアップ。
何より驚いたのが、
叫ぶような声を頻繁に出すようになったこと。
気に入らないことがあると
「おかあさんっ!やってっおかあさん、おかあさんーーー!おかあーーーーーーーー!!!!!ギャーーーーーーーーーー!!!」みたいな。声が金切り声すぎて、つんざくような声で叫ぶ。
ちょっと前まで「パニック」と呼んでいた、1ヶ月に1度あるかないかの泣きを1日に5回くらいしていました。
どんなに泣かれても、自分の中に
- 無理をさせた
- じいじばあばに可愛がってもらったとは言え、寂しい思いをさせた
- 甘えている、反動だ
という思いと、申し訳なさがあったので
ひどかった2日間、どんなに泣いても徹底的に甘えさせました。ごめんね。
夫が帰国すると、しっかり落ち着いた。
夫3兄弟は、イタリアのあとそのままドイツへ。私と弟だけ先に帰国したんです。(さすがに1週間以上子どもと離れられなかった)
夫が私より2日遅れて帰国すると
夫が帰ってきたことで、ようやく「パンくんにとっての日常」が復活したようで、
「今日、保育園行く?」と自分から聞いてきたほど。(保育園にはそのあともしばらく行かず自宅保育。けれど夫と私が揃ったことで初めて日常生活=保育園、となったのだと思います。)
親にも子どもにも迷惑をかけたけど、それでも行って良かった。
母になる前は「姉」だった
今回、夫兄弟と自分の兄弟全員で旅行に行って、
子どもがいない状態なので、イタリアをひたすら歩きに歩き回り、1日平均20キロも歩いていました(スマホ万歩計)。
子どもがいたら絶対できない旅行であり
なにより、高校生ぶりに、ちゃんと弟と長く過ごした実感がありました。
昔は弟の母親代わりだった時期もあるくらい、近い存在であり、旅行中何度も弟に向かって「パンくん、」と呼び間違えていた私。笑
幼児がいないことをいいことに激安旅行にしたため、ホテルではなくユースホステル(シェアハウスのような)をとったり、エアコンがないホテルで汗だくになりながら寝たりと
5人で学生のような旅行をしました。
夫婦だけで旅行だったら、ちょっと楽しめてなかったかもしれない
ただ、旅行の最中、おみやげを買う時間
夫と2人きりで別行動をとった時間があったのですが
夫と2人きりになった途端に、変な感じになる、というか。
やっぱりもう3年もパンくんありきの生活をしていると
夫と2人きりになるとイキナリ
「パンくんが居ない感」が出てくるんです。寂しくなるんです。
今回、それぞれの兄弟がいたため、
それなりに緊張感だってあるし、それなりに互いに気遣うし、それなりに集団感があったので、「パンくんいない感」をもつことなく楽しめました。
おわりに
子どもを1週間も置いて海外へ行くなんて最低だ
とか聞こえてきそうだけれど、今回の旅行で、「姉」の私や一人の人間としての自分に戻って旅ができた気がして本当に嬉しかったです。
もう自分勝手なやりたいことへの心残りはないぞ!
長くなりましたがここまで読んでくださりありがとうございました。
追記:格安航空券は断然エアトリがオススメ。
記事の冒頭でも述べましたが、
航空券は格安航空券をエアトリ で。海外旅行は、我が家は絶対エアトリ (元ディーエヌエートラベル)を利用しています。格安航空券が個人でも簡単に取れて、座席指定等もスムーズだからです。
一度「格安航空券の個人手配」に慣れると、ツアーとか高くてコスパ悪いなってなります。座席指定等もネット上で全部できます。
慣れない時には腰が重いかもしれませんが、ぜひ格安航空券の利用に、足を踏み出してみてくださいね。